全国対応、お気軽にお問合せください
営業時間 | 10:00~18:00 |
---|
「自分のルーツを知りたい」という気持ちは、本能の一つだとも考えられているそうです。日本や中国以外のアジア諸国では、家系図についてどれほどの関心を持っているでしょうか。
■韓国の家系図事情
家系図には、貴族出身や裕福層だけでなく国民の大部分が強いこだわりを持っています。中国の家系図がモデルとなっており、一般に15世紀頃まで遡ることができるのだそうです。
●どの家庭にもある壮大な家系図
韓国には、まずどの家庭にも族譜(チョクポ)と呼ばれる一族の詳細な家系図があります。しかもそれは、1冊千ページの書物4巻、などというボリュームです。一族の長老会のような組織「宗親会」が約30年に一度、族譜の追加作業を行います。その族譜を見れば、自分が一族の何代目か、初代が誰なのかは一目瞭然です。このように、韓国には家系図を作る既存のシステムがあるのです。
ただ、この族譜は父系の系図がほとんどです。2008年の法改正までは子供は必ず夫の姓を受け継ぐことになっていたので、母親の名前は系図に登場しませんでした。
●出自へのこだわり
韓国の人々が族譜にこだわる理由があります。出自が不明、出自が低いと社会的に不利になるのです。姓は自分の出自を示す名札のようなもので、族譜(家系図)は、自分の出自を証明する証拠です。そのため、姓や一族の証明をお金で買い、詐称することもありました。特に戦争や天災で戸籍が失われると、その詐称は行われていました。そのため、韓国では、金(キム)、李(イ)、朴(パク)、崔(チェ)、鄭(チョン)などの姓に人気が集中し、この5つの姓だけで韓国総人口の5割以上を占め、人口の90%以上が実に貴族階級出身などと言われています。
「火事にあったら最初に持ち出すのが族譜だ」と言われるほど、韓国の人々にとって家系図は特別に大切なものです。
●現代の家系図づくり
1980年代以降には、都市部の若い夫婦たちが族譜に囚われない名前を付け始めました。ハングル文字でだけ表記され、漢字表記を持たないものもあります。その場合は、実家の族譜には区別して規定通りの記載をするか、ハングル文字で表記することもできるようになりました。また、娘や配偶者の記述など女性の情報も記すなど、変化があります。
■朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の場合
北朝鮮では、1945年の建国宣言後は封建主義が否定され、族譜の編纂も禁止になりました。禁止がなくても北朝鮮の国民は自分の祖先のことなど知らない様子です。一族や祖先についての話題も口には上らないということです。
■タイの場合
この国は家系図が好きな国だといえそうです。特に名家には、長く続く家系図だけでも100ページ以上、それに主要人物の紹介がさらに数百ページなどという壮大な家系図本も存在します。タイには中華系や中東系などの一族があるため、その系統の把握には熱心です。特に中華系では本土中国の家系図づくりの影響も受けています。しかし、タイの家系図には、父系姓が中心の中国とは違って、男女とも系譜が残されているのが特徴的です。
国が変わればアジアの国々の家系図事情も変わるものですね。
ファミリーヒストリーを探して
鎌倉かもめ行政書士事務所
鎌倉市由比ガ浜2-9-62 フォーラム2F
鎌倉駅から0.6キロ、若宮大路沿い
電話受付時間:平日10時~18時
世界にたった一つの家系図、一つずつ心を込めて丁寧に作成いたします