■血統表＝家系図

人々の夢を乗せて走る競走馬といえば、サラブレッド。

先日、ニュースの冒頭で平成の名馬、ディープインパクトの悲報が伝えられ、各界から追悼の言葉が寄せられました。ここまで動物の死が大きく報じられるのは、ごく限られたサラブレッドと動物園のパンダぐらいかもしれません。

このサラブレッドをトップクラスの競走馬に育て上げるためには、とても家系図を重要視するそうです。馬の場合は血統表という言葉を用います。

競馬場で配布される競争番組表には馬名や騎手、体重の他にその馬の両親の名が記載されます。さらに専門サイトなどでは５代血統表という家系図のようなものを見る事も出来ます。

人間に言い換えると、ひいひいおじいさん・おばあさん、つまり高祖父母まで、すぐに知ることができるのです。我々が使う一般的な履歴書には、両親の名前を記入する項目はありません。面接の際に、ひいお爺さんのことを聞かれる事もないでしょう。

サラブレッドは人間以上に家系図＝血統表を大切にする生き物のようです。もっとも、その血統にこだわるのは馬自身ではなく人間ですが。

よく比喩として使われる「あの人はサラブレッドだ」という表現（放送禁止用語だそうです）。

その言葉には、古く歴史のある家柄の出身であるという意味も含まれているそうですが、言い得て妙。

なるほど、確かに馬のサラブレッドと同じですね。